韓国人の旅行パターンが大きく変化中!
日本の観光統計データを公表しているJNTOによると2024年における訪日韓国人客数は約795万人と東アジアの中でも一番多い訪日数を記録し、韓国における日本観光の人気がうかがえます。
また、近年では、韓国人旅行者の間で、従来の東京や大阪、福岡といった大都市の観光から地方観光地への関心が高まっていようです。
地方観光地が注目されている理由
韓国の航空会社においてはLCCの台頭や地方空港の路線拡充といった流れから、日本国内の地方への直行便を増加する傾向にあります。
例えば、四国や沖縄県の離島といった地域へのアクセスが容易となり、これまで韓国においてあまり知られていなかったエリアへの観光が注目されています。
上記のように地方への観光が注目されると同時に、公共交通機関では行きづらい場所でも自由に移動できる交通手段として、レンタカーの需要も急増しています。
インバウンド集客を強化中のレンタカー会社にとっては韓国でのレンタカー市場が気になるのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、韓国人がよく利用しているレンタカーOTAサイトを5つ紹介します。
韓国でのレンタカー販売を検討中の事業者の方はぜひ参考にしてみてください。
韓国人観光客が利用するOTAサイト
韓国国内でレンタカーを販売するレンタカーOTAサイトは、韓国人旅行者がレンタカーを予約する際に閲覧するチャネルの一つです。
韓国語で表示されるOTAサイトなら、日本のレンタカーを慣れ親しんだ母国語で検索から予約まで行うことができる他、韓国人に向けたサポートを提供していることがほとんどです。
この章では、韓国発祥の現地OTAサイトを5つ紹介します。
JEJUPASS(ジェジュパス)について
発祥国:韓国
現地で頼れるスタッフがいるから安心!
JEJUPASS(ジェジュパス)は、韓国・済州島・日本でレンタカー予約や観光サービスを提供するオンラインプラットフォームです。
海外からの旅行者にとって、現地のサポートがあることはとても重要です。
言語の壁や文化の違いがある中で、問題が起きたときにすぐに対応してくれるサポートスタッフがいるだけで、旅行中の不安は大幅に軽減されます。
JEJUPASSでは、日本国内に韓国語と日本語が対応可能なコールスタッフが常駐。
予約の変更やトラブルが発生した場合でも、チャットと電話ですぐに相談できる環境を整えています。
レンタカー利用客だけではなく、JEJUPASSでレンタカーを販売するレンタカー会社にとっても心強い味方になるでしょう。
CARMORE(カモア)について
発祥国:韓国
業界最安値宣言!
CARMORE(カモア)は、日本、アメリカ、タイ、台湾、オーストラリアなど、国内外のレンタカーを予約できるOTAサイトです。
CarMoreは、レンタカー業界最安値を保証し、他社よりも高い料金だった場合には300%の賠償制度を提供しています。
これにより、レンタカー利用客は安心して最もお得な価格でレンタカーを予約することができます。
また、CarMoreでは、レンタカーとホテルをセットで予約することも可能です。ホテルとレンタカーを一括予約することで、旅の計画がよりスムーズにできます。
MyRealTrip(マイリアルトリップ)について
発祥国:韓国
総合旅行プラットフォームへ!
MyRealTrip(マイリアルトリップ)は、韓国発の総合旅行プラットフォームです。
特に、他の旅行サイトにはないユニークな旅行商品が若者を中心に支持され、韓国市場で急速に拡大しています。
海外でのレンタカー予約に特化しており、海外旅行や現地での移動手段を検討するユーザー向けに、各国のレンタカー情報やプランが充実している点が特徴です。
oki tour(オキツアー)について
発祥国:韓国
沖縄をはじめとした日本旅行に特化したレンタカー予約サイト!
oki tourは、沖縄旅行に特化した旅行予約サイトとして、レンタカーも予約できることから沖縄を訪れる韓国人旅行者に利用されています。
また日本の各地域に特化した旅行サイトも運営しており、九州、大阪、名古屋、北海道、東京、四国のレンタカーと旅行プランを検索することができます。
日本、台湾、グアムの地域を指定してレンタカーを検索・予約を行うことができるWide Rentacar(ワイドレンタカー)も運営しており、日本各地や海外のレンタカーを検索することができます。
タイムズカーレンタル以外にも日本各地のレンタカーと提携していることから豊富なラインナップを取り揃えています。
ZZimcar(チムカー)について
発祥国:韓国
管理しやすい「クラス販売」を採用!
ZZimcar(チムカー)は、韓国では珍しく車種ごとの販売ではなく、管理しやすい「クラス販売」(乗用車、軽自動車、SUVなど)を採用しているのが特徴です。
細かい車種指定ではなく、「軽自動車クラス」「Vクラス」などのカテゴリで予約できるため、利用者が柔軟に選択できるだけではなく、各クラス内で公平に配分され、レンタカー会社側は、在庫を効率的に管理することができるようになります。
韓国からの観光客は、2泊3日や3泊4日の短期旅行を好む傾向があります。
この旅行スタイルに合わせたプランを提供することで、ターゲット層のニーズを的確に捉えることが重要です。また、旅行の目的や同行者に応じた多様な選択肢を用意することで、幅広いニーズに応えることが可能です。
韓国人旅行者は口コミやレビューを重視するため、OTAサイトでの評価が予約に大きく影響します。
効果的なマーケティング施策として、以下のようなアプローチが有効です。
レンタカー業界では、公式サイトからの直接予約を促進する動きが強まっています。
割引や特典を提供することでリピーター獲得につながりますが、新規顧客の獲得には OTAの活用も不可欠です。
そのため、OTAを活用しつつ公式サイトへ誘導する戦略が重要になります。両者のメリットを活かし、それぞれに適したプランや集客方法を工夫することで、予約数の安定と収益向上につなげましょう。
また、韓国以外にも、台湾、香港、中国などの東アジア圏でレンタカー需要が増えています。特に、台湾や香港の旅行者も日本でのレンタカー利用が増加しており、多言語対応を進めることで市場を拡大できます。
韓国人旅行者の訪日数が増加し、地方観光への関心が高まる中、日本でのレンタカー需要も急増しています。
本記事では、韓国の主要OTAサイト5選を紹介し、それぞれの特徴やメリットを解説しました。
韓国OTAを活用することで、韓国語対応の予約環境を提供し、現地旅行者の利便性を向上させることが可能です。
また、韓国人旅行者の短期滞在傾向を考慮したプラン設計や、口コミを活用したマーケティング戦略が集客の鍵となります。
さらに、フルカバー保険や高速道路パスの提供、家族向けサービスの充実など、ニーズに応じた対応が競争力を高めます。
OTAと公式サイトを組み合わせた販売戦略を構築し、韓国市場をはじめとした東アジア全体への展開を視野に入れることで、さらなる成長を目指しましょう。